2018年1月27日土曜日

徳川町の家

竣工写真が届いたので、HPより先に少しここでUPします。

リビングは全開放の木製建具が壁に収納されています。
リビング~屋根付きのテラス、更に中庭まで一体的に感じる空間としました。
屋根付きテラスには収納式の網戸を設けました。
網戸があることで格段に使い勝手が良くなります!
キッチンはアイランド型の周りにたくさんの収納を設けました。
遊び心と圧迫感が出ないようにガラス棚やオープン棚で
プランターやお気に入りの写真などを飾れるようにしました。


2018年1月20日土曜日

I オフィス

I オフィスもいよいよ竣工間近となってきました!
この建物は建設会社(稲吉建設さん)の事務所兼住宅で、構造も仕上げも木をふんだんに使い素材感を感じつつ、視線が街や中庭に抜け地域や自然と穏やかに繋がる建築を目指しました。また、この建物は自社の大工さんによって作られており、技術力の高さのアピールとショールーム的な役割を果たすことも考えています。

西側道路より。
1階の開口部は薪ストーブがある打合せ室。
2階のスリット開口は住居のルーフテラス。

二つの方形が重なり、1階のエントランス.打合せコーナーの窓から中庭、更には奥のテラスまで視線が抜け、街と繋がるオフィス空間としています。

エントランスを入ったところ。
外部と内部が入り混じった空間。

オフィスは墨入りモルタルの施工中です。正面は打合せコーナー、右側は中庭。整然と配置された垂木、漆喰壁、木製建具、中庭や街の様子が感じることができるオフィス空間。


打合せ室は視線がいろんな方向に抜け、街との接点となります。
レンガの壁のところに薪ストーブが入る予定。(天井の垂木は準不燃木材としています)

竣工まで後もう少し、この建築がどの様に街に馴染んで行くのが楽しみです。
働く人にとっても何気無い居心地の良い空間になってくれればと思います!

2018年1月11日木曜日

創立10周年 \(^o^)/

新年の声が聞こえてはや11日、気持ちも新たに今週から本格始動しております!
今年もよろしくお願いいたします!!

さて、今年の130日で創立10周年を迎えることを先日気が付きました(;^ω^)
というのも、設計事務所は登録してから5年ごとに更新手続きが必要なのですがそろそろ2回目の更新準備をしないと、と作業をしているときに気付いたわけでございます…

大学を卒業してから15年の修行の後2008年に独立して、がむしゃらに走ってきました!
がむしゃらに走ってこれたのは、私の努力ではなく、言うまでもなく1軒1 私に託してくださったお客様方のおかげですし、本当に感謝の気持ちに尽きます!!
5年目の2013年には首の手術で入院してしまい、お客様に心配やご迷惑をおかけしてしまったこともあったと思います。スタッフにも助けられました。建築家というと一人の個性が先行しているイメージを持たれますが、やはりみんなに支えられてやってこれたのだなと改めて実感しております。

建築を取り巻く環境もずいぶん変わってきたと思います。
特に震災以降は、建築を作る意味を常に問われていると思いますし考え続けていかなくてはと!
最近読んだ本の中にこの10年で人を取り巻く情報量はインターネットやSNSの普及で530倍にもなったそうです。
情報があふれ便利になった分、いろんなものが見極められる資質が問われているようにも思います。 建築でもそうですが、一度情報として取り入れた後に自分の中で咀嚼することがとても大切ですね。  

またこの10年は、『人を幸せにする建築』を創りたい!との想いでいざ事務所を始めたのですが、「想い」と「現実」の廻間で悩み続けてきた時間だったとも言えると思います。
建築にはデザイン・構造・環境・設備・法律・施工・予算etc…様々なハードルを越えた先に初めて現実のものとして立ち現れます。
そしていったん完成した建物は、もちろんクライアントと共に時を過ごすことになります。
(クライアントの為に設計していますから当たり前のことですね)
設計中は深読みしすぎるくらいクライアントさんと周りの環境やディテールの事も考えますが、コストなどのバランスを考えて建築を実現していく過程の中で最良のベストな選択ができたかどうかを今も内省し、お客さんに喜んでもらえるか心配になる時もあります。

『人を幸せにする建築』とは?
ずいぶんと大それた命題を掲げたわけですが、具体的にはどういう事なんだろうと考えた時に、ここ数年の中で意識していることに気が付きました!

それは

『心に残る何気ない日常』のお手伝いをしているのだ! という事です。

お家で家族が育ち、日向ぼっこをしたり、病院では患者さんに緊張感を与えない落ち着ける場を提供したり、事務所で働く人にとっても効率だけではなくリラックスした場も欲しいし、人のいる場の器を作るだけではなくて、その場の空気感のようなものが
『心に残る何気ない日常』として愛される建築には必要なのかなと考える様になりました。

まだまだ、道半ば、嬉し(苦しい?)悩みは続きそうです。

これからもどうぞよろしくお願いいたします。

TSCアーキテクツ 田中義彰