5/16(土)
今から80年も前に環境共生を考えた住宅の原点「聴竹居」を見学してきました。
和と洋のデザインが見事に調和した空間で、実験住宅といわれるだけあって、南側はコーナーまで回りこむ大きな窓(カーテンウォール)を取り、構造の考え方も大胆です。
その大きな横連窓が、パノラマのように庭の風景を取り込むだけでなく、冬暖かく夏涼しくなるよう計算して造っているところが、ニクイ所です。
椅子に座った人と畳に座った人の目線を合わせるために畳の床を30cm上げてあるのも空間を緩やかに分節し、より居間の中心性を高めているように思えました。このプランは今にも通じるものがあり、当時は画期的だったと思います。
また、ブルーノタウトが来日して間もなく桂離宮を見た後に、この家を訪ねていることから、その影響は大きかったと思います。
とても、居心地の良い空間でした。
全景
開口部詳細 下は通風用の地窓
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